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2010-03-2320100323

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リンク

http://en.wikipedia.org/wiki/The_Good_German

http://www.imdb.com/title/tt0452624/

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%95%E3%82%89%E3%81%B0%E3%80%81%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%B3#.E6.98.A0.E7.94.BB

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326439

ストーリー(ネタバレあり)

 アメリカの戦争特派員であるジェイク・ゲイスメール(じょーじ・くるーにー)は、第二次世界大戦のヨーロッパ戦の終結によって開かれたポツダム会談のために、かつて働いていたベルリンに舞い戻る

 彼の運転手として付いたタリー(とびー・まぐわいあ)は闇市などで私腹を肥やしていたが、アメリカ占領軍によって発行された10万マルクと共に、死体で発見される

 ジェイクは事件を追ううちに、アメリカとソ連がそれぞれエミール・ブラント(くりすちゃん・おりヴぁー)という男を追っており、その妻はジェイクの情婦であり、かつてジェイクが記者として使っており恋人でもあったレーナ・ブラント(けいと・ぶらんしぇっと)であることを知る

 アメリカは、エミールが秘書を務めていたベットマンという男がV2ロケットに開発に関わっていたためにアメリカに連れて行こうとしていたが、エミールがベットマンの犯した罪を知っており、そのために戦争犯罪者として起訴されるのを避けてエミールを殺そうとしていた

 エミールはアメリカによって殺されるが、エミールの残したノートと引き換えにジェイクは自身とレーナを出国させる

感想

 面白くない

 原題は同名の原作小説から来ており、意味はWikipediaによれば

The film's title alludes to the notion of "a good German", one who ostensibly was not to blame for allowing Hitler to persecute the Jews and others, and who did not see the Holocaust as it occurred before his eyes. (=「a good German」という単語は建前はヒトラーによるユダヤ人などの迫害を許しておらず、ホロコーストに関与しなかった人物ということの仄めかしである)

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 往年の映画を髣髴とさせる作りに腐心したところはわかる

 通常、現代で白黒映画を作ろうとしたら、綺麗な映像にしようと心がけるし、その他のテクニックについてもそのまま現代的なものを使うと思うのだが、本作はそれとは逆に背景などもわざと解像度を落としたローファイなものを使って、作品の時代設定である第二次世界大戦の終盤の感じを出そうとしている



 そういうアイデアは面白いと思うのだが、その他の部分に関してはあまり褒めるべきところが見つからない


 ポツダム会談が行われている最中という混沌の中で、タリーという汚職軍人の事件がしっかりと調査されないというジェイクの憤りなんかはもうちょっと掘り下げても面白かったと思うし、ユダヤ人であるレーナが生き延びるために同胞であるはずのユダヤ人を密告してきたというのも使い方によっては面白くなったと思う

 しかし、どうも元恋人であるということを考えても、ただの特派員であるジェイクが命を張ってレーナを助けるというモチベーションが理解できないし、全てがあやふやなままストーリーが進行してしまっている感じがある


 上に書いた往年の映画を髣髴とさせる映画作りということにあまりにも気がいってしまったために、他の部分がおざなりになってしまっているような気はする

トリビアhttp://www.imdb.com/title/tt0452624/trivia

David Holmes composed a complete score which was rejected.

 David Holmes(http://en.wikipedia.org/wiki/David_Holmes_(musician))がサントラを作ったが採用されなかった

So that the film could be in the 1.66:1 aspect ratio, which modern theaters are not equipped to handle, the prints are in 1.85:1, with black bars on the sides.

 1.66対1の比率の画面で作られたが、現代の映画館では上映できないために1.85対1のフィルムに修正された

The film was shot as if it had been made in 1945. Only studio back lots, sets and local Los Angeles locations were used. No radio microphones were used, the film was lit with only incandescent lights and period lenses were used on the cameras. The actors were directed to perform in a presentational, stage style. The only allowance was the inclusion of nudity, violence and cursing which would have been forbidden by the Production Code.

 1945年に作られた風にするために、当時は禁じられていたヌードや暴力などは除き、マイクや照明、演技法を当時のものに近づけている

Cate Blanchett studied Marlene Dietrich and Ingrid Bergman in order to play a German character. Ingrid Bergman, however, was Swedish.

 けいと・ぶらんしぇっとはドイツ人を演じるために、まれーね・でーとりっひや(スウェーデン人だが)いんぐりっど・ばーぐまんを参考にした

The movie poster is an homage to a poster for the classic Warner Bros. film Casablanca (1942), as is the closing scene at the airport.

 本作のポスターとラストの空港のシーンは『カサブランカ』へのオマージュ

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When Geismar checks Lena's file in the Records archive at Military Government headquarters, he discovers only a note in the folder saying the file has been "sent to Overcast." Operation Overcast was the U.S. Army's 1945 operation to bring German rocket scientists (such as Wernher Von Braun) and their families to America following the end of the war. (It was later re-named Operation Paperclip.)

 ゲイスメールがレナのファイルを陸軍本部で探し当てた時、フォルダには「sent to Overcast」とのみ書かれてある(注:下に詳細を書く)

本作はフィクションかhttp://www.imdb.com/title/tt0452624/faq

The specific story is fictitious, but it revolves around certain real-life events (and not just World War II).

At the end of World War II, the United States Military did conduct a covert operation, codenamed "Operation Overcast" (later renamed "Operation Paperclip"), whose objective was to retrieve German scientists (and their families), some of whom might otherwise have stood trial for war crimes, and secretly bring them to the United States. This would have been in order to utilize their expertise, while also preventing the Soviet Union, who at the time were in a fierce technological competition with the US, from doing the same.


The scientist character's name in the movie is Emil Brandt, which bears resemblance to a real person named Rudolf Emil H. Brandt. This real-life Brandt was part of the personal staff of the chief of German police (the "SS"), and helped oversee concentration camps and coordinate various scientific experiments, specifically those involving human experimentation. However, the similarity in the names could simply be a coincidence.


http://en.wikipedia.org/wiki/Operation_Paper_Clip

http://en.wikipedia.org/wiki/Heinrich_Himmler

http://en.wikipedia.org/wiki/Karl_Brandt_(Nazi_physician)

http://nuremberg.law.harvard.edu/php/search.php?DI=1&FieldFlag=1&PAuthors=95

 細かいストーリーは架空のものだが、(第二次世界大戦のことに限らず)実際に起きた出来事も関係している


 第二次世界大戦末期、アメリカ陸軍は(後に「ペーパークリップ作戦」と改称される)「オーバーキャスト作戦」と呼ばれる秘密作戦を指揮しており、その作戦によって戦争犯罪に問われそうな科学者とその家族をアメリカ本国に連れ出そうとした

 これは、当時米国と科学的な競争をしようとしていたソ連に対抗するために、それに役立つ知識を持つ科学者を利用しようとしたためだ

 

 本作に出てくる科学者のEmil Brandtは実在するRudolf Emil H. Brandtに名前が似ているが、単なる偶然である

 Rudolf Emil H. Brandtはナチス親衛隊に所属し、人体実験などを行った

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