拡散していけど、とりもなおさず RSSフィード

2010-03-2120100321

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リンク

http://en.wikipedia.org/wiki/Up_in_the_Air_(film)

http://www.imdb.com/title/tt1193138/

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%80%81%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335381

ストーリー(ネタバレあり)

 ライアン・ビンガム(じょーじ・くるーにー)は自身で解雇通知をするのを嫌がる会社の代わりに解雇通知をする仕事や、講演のための出張で全米中を飛び回っていたが、そんな生活を苦に思うこともなく、むしろマイレージを1000万マイル貯めることを生きがいにし、同じようにマイルを貯めたり、ホテルやクレジットカード会社のサービスの品質についての話題で盛り上がり性的な関係を持つようになったアレックス・ゴーラン(ヴぇら・ふぁみーが)にも出張の合間のちょっとした時間にしか会えない

 そんなある日、オマハのオフィスに呼ばれたライアンは、新しい同僚のナタリー・キーナー(あな・けんどりっく)が出張はムダなのでインターネットで解雇通知をすべきだというプレゼンをしているのを聞くが、出張が好きなライアンはそのアイデアを否定、そこでライアンの上司のクレイグ(じぇいそん・べいとまん)はナタリーをライアンの出張に同行させることにする

 出張の道中でナタリーは彼氏に携帯のメールでフラれたり、ライアンとアレックスが呼ばれていないパーティーに乱入するのにナタリーがついていったりしながら、ナタリーはライアンの仕事を学んでいくが、クレイグから連絡があり、ナタリーのアイデアを実行に移すという

 オマハに帰る前にライアンはアレックスを連れて妹のジュリー(めらにー・りんすきー)の結婚式に寄り、ジュリーと婚約者のジム(だにー・まくぶらいど)がハネムーンをする金が無くて、周囲の人に全米中の写真を撮ってきてほしいと頼んでいることを知る

 ライアンとアレックスはライアンが通っていた学校に忍び込むが、その最中に電話がかかってきてジムが怖気づいたので説得して欲しいという電話がかかる

 ライアンは講演でいつも使っているバックパックの話をしたが独り身で幸せそうなライアンの境遇を羨むジムはそれに納得をしなかったが、ライアンが独り身の孤独さを伝えるとジムは納得しジュリーに混乱したことを謝り改めてプロポーズをする

 オマハにライアンが戻るとそこではナタリーが考えたネットを使った解雇通知のシステムが始まっており、悶々とした日々の中で講演会にも出かけるが、その最中にアレックスにプロポーズをしようと考えたライアンは講演会を途中で抜け出しアレックスの家に連絡をせずに訪問をする

 しかし、そこに出てきたのは小さい子供で、アレックスは子持ちの既婚女性だということがわかり、失意のまま飛行機に乗るが、その飛行機で彼はかつて夢みていた1000万マイルに到達する

 貯めているマイルを使わない主義のライアンだったが、ふとハネムーンに行けないジュリーとジムにマイルをあげようと思いつき航空会社に電話をするが、その途中でクレイグからナタリーが辞職をしたことを聞かされる

 ライアンとナタリーが一緒に出張をしている際に、最初にナタリーが解雇を言い渡した女性がそこで宣言したとおりに自殺をしたことを聞いたナタリーが、携帯のメールで辞職をすると会社に伝えてきたということだったが、ライアンはナタリーの再就職に有利になるような推薦文を書いてあげた

 クレイグはナタリーが辞職したことによって出張を復活させることにし、ライアンは再び全米中を駆けずり回る日々に戻っていく

感想

 あまり面白くない

 原題は「空中で(注:未決定で.漠然としてという意味もある)」という意味で、原作本と同じ題名

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 監督の前作である『JUNO/ジュノ』と総合して考えると、この監督は劇的な出来事を劇的な出来事と「描かない」んではなくて「描けない」だけで、それが地味な印象を与えているんじゃないかなと思った

 

 細部に拘っていて、それが面白みに繋がっているところはうまい

 ライアンの荷造り、チェックイン/アウトの無駄なスタイリッシュさはもちろん、コメディのセンスなども申し分ないのだが、ストーリーの途中からかなりだれてくる

 まだ、ライアンとアレックスがカップルになり、ライアンとナタリーのアイデアのいいとこ取りをしたようなビジネスモデルが生まれ、ライアンは定住生活を、ナタリーは人情を得てハッピーエンドという終わりだったり、ストーリーを改変しないにしても最後でライアンが飛行機で飛び回る生活に空虚感を持つというビターな終わり方にしていればまだすっと納得できると思う

 しかし、この監督はどうもそういう座りのいい展開を用意できないし、ベタな展開というのもできない


 上に細部に拘っていると書いたが、エピソードにしてもここのエピソードはそんなに悪くないのだが、どうも組み合わせの仕方が下手というか、細部に拘りすぎているんだと思う

 センスがかなりいいだけに、惜しいなとは思うんだけど



 この映画は上に書いたように、やはりベタな成長物語として描くべきだったんだと思う

 それをアレックスが子持ちの既婚女性だっていうことでライアンの物語を台無しにし、ちょっとした挫折で辞職をしてしまうことでナタリーの物語を台無しにしてしまっている

 二人がその挫折を乗り越えて成長したということが描きたいのならそこを描くべきだと思うし、全部を最後の最後で台無しにしておきながら終わってしまうのは無責任だなと思う

トリビアhttp://www.imdb.com/title/tt1193138/trivia

A large amount of the people we see fired in the film are not actors but people who were recently laid off. The filmmakers put out ads in St. Louis and Detroit posing as a documentary crew looking to document the effect of the recession. When people showed up, they were instructed to treat the camera like the person who fired them and respond as they did or use the opportunity to say what they wished they had. A way to discern who are the actors and who are the real people is that the real people do not have dialogue with George Clooney or Anna Kendrick, as they were shot separately. Jason Reitman did this intentionally, feeling that the real people would freak out Clooney and Kendrick.

 作中に出てくるクビにされた人はほとんど役者ではなく直近でクビにされた一般人で、製作者は広告を打って不況の影響に関するドキュメンタリーの撮影のためといって人を集め、クビにされる時に言った、もしくは言いたかった言葉を言って欲しいとお願いし、じょーじ・くるーにーとあな・けんどりっくとは別に撮影した

Jason Reitman began writing the screenplay in 2002 when the economy was booming and planned to make it as his first feature. The opportunity to make Thank You for Smoking (2005) and Juno (2007) presented themselves and he put this off until this year, meanwhile America plummeted into an economic recession. He said the film's tone changed completely in response to the real world crisis and works much better now as a topical piece than it would have a decade ago, the delays in its realization being fortuitous.

 監督は本作の脚本を2002年から書き始めデビュー作にしようとしていたが『サンキュー・スモーキング』、『JUNO/ジュノ』の製作のせいで延期となり、その間に起こった不況のせいで本作のトーンも変化した

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There are no special privileges awarded by American Airlines for reaching 10 million miles as depicted in the movie - this was a case of artistic license by the filmmakers. However, American (like almost all major airlines with frequent flier programs) does offer special status for reaching 1 million miles. As of 2009, it is estimated that about 400,000 frequent fliers worldwide have reached this plateau in at least one airline's program. In addition, many airlines - American included - have special invitation-only programs for their most valued customers, usually CEOs who can direct a lot of revenue their way. Perks include faster check-in, escorts to make close connections, and in rare cases free private flights to replace canceled ones.

 作中の設定とは異なり、アメリカン航空では1000万マイルを貯めた人に対する特典はないが、他の航空会社と同じように100万マイルを貯めた人には特典がある

If you look closely, you can see a jar of American Airlines Premium Snack Mix on top of Ryan Bingham's apartment refrigerator.

 ライアンの家の冷蔵庫の上にはアメリカン航空のスナックが置いてある

The card that Alex (Vera Farmiga) is so impressed by (that Ryan Bingham has) is the American Airlines invitation-only Concierge Key. After the film was completed, Jason Reitman was invited into the program. Started in 2007, it helps members arrange for reservation changes, upgrades, and even airport meetings. It is sent to selected customers, and since it is not advertised, some travelers consider it a rumor.

 アレックスがライアンの持つアメリカン航空のコンシェルジェキーにびっくりしているが、この制度は実際に存在し、監督は本作の撮影後、制度に招待された

Vera Farmiga used a body double for her nude scene. In an interview she stated she has no problems being naked in a film but she had recently given birth and "The breast milk running down would have been inappropriate".

 ヴぇら・ふぁみーがはヌードシーンで代役を使っているが、本人がヌードになるのを嫌がったわけではなく、撮影前に出産をして母乳が出るために代役を使った

Ellen Page and Emily Blunt were considered to play Natalie.

 えれん・ぺいじやえみりー・ぶらんとがナタリー役の候補にあがった

The role of Natalie Keener was written with Anna Kendrick in mind after Jason Reitman saw her in Rocket Science (2007).

 監督は『Rocket Science』を見て、あな・けんどりっくをナタリー役にしようと思いながら本作を書いた

When the character Bob, played by J.K. Simmons, shows Ryan a photo of his two children, it is a photo of Simmons' real children.

 (注:解雇される従業員役の)ボブを演じているJ・K・しもんずが見せる二人の子供の写真は、実際の彼の子供の写真

Natalie wears a business suit in every scene in the film. Even at the party she is wearing a suit with the coat off, the shirt untucked and her hair down.

 ナタリーは全てのシーンでビジネススーツを着ている

Jason Reitman and Ivan Reitman are one of only two father/son producing teams to be nominated for a Best Picture Oscar. The other is Mario Cecchi Gori and Vittorio Cecchi Gori for Il postino (1994).

 じぇいそん・らいとまんとあいヴぁん・らいとまんは親子でアカデミー作品賞にノミネートされたプロデュースチームの2組目で、1組目は『イル・ポスティーノ』のゴーリ親子

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In 2010, George Clooney, who played Ryan Bingham, was only nominated for an Oscar (as an Actor in the Leading Role), while the real Ryan Bingham won an Oscar for the song "The Weary Kind" he wrote together with T-Bone Burnett that featured in Crazy Heart (2009).

 2010年のアカデミー賞でライアン・ビンガム役を演じたじょーじ・くるーにーは主演男優賞でノミネートを受け、同名の歌手が「The Weary Kind」で歌曲賞を受賞した

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Cameo: [Walter Kirn] The author of the novel sits to the left of Ryan Bingham during Natalie's introduction.

 原作者が、ライアンがナタリーを紹介されるシーンでライアンの左隣に座っている

Both screenwriters Jason Reitman and Sheldon Turner never met or even knew from each other during writing the screenplay. When the novel was released in 2001, Turner read it and wrote a spec script adaptation which he sold to Dreamworks in 2003. However, Reitman also discovered the book and persuaded his father Ivan Reitman to acquire the film rights. Ivan Reitman then commissioned a screenplay by writers Ted Griffin and Nicholas Griffin who used some elements from Turner's spec script. Finally, Jason Reitman developed his own screenplay by using some elements from the Griffin script that (unbeknownst to Reitman) originated with Turner. Reitman initially claimed a single screenplay credit for himself but the WGA ruled that he should share his credit with Turner as certain elements of his spec script remained in the film.

 脚本を書いた監督としぇるどん・たーなーは会ったことも面識もないが、監督が父親と本作の製作の準備を始めた際にアドバイスを受けた人物がたーなーが事前に書いた脚本を参考にしてアドバイスをしてきたためにクレジットにたーなーの名前が入っており、監督はクレジットは自分の名前だけにしたかった

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