拡散していけど、とりもなおさず RSSフィード

2009-08-0520090805

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ディボース・ショウ [DVD]
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 いい映画

 原題は直訳すれば「耐えられない残虐さ」で、原作小説と同名

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 以下ネタバレ含む




 恋愛というのは愚かなものだが、それを制度という全くベクトルが違う真面目くさったもので縛ろうとすると喜劇的になってくる

 主人公のマイルズ・マッシー(じょーじ・くるーにー)のしている離婚専門の弁護士というのは、ちょうどその喜劇の真っ只中にある演者のようである


 マイルズは訴訟に勝つために、訴訟相手のマリリン(きゃさりん・ぜた=じょーんず)に気があると見せかけてマリリンの腹を探り訴訟に勝つが、今度は逆にマリリンに騙されて財産を奪われかける

 最終的にマリリンもマイルズに気があったために(巻き込まれて死者が出たとはいえ)ハッピーエンドで終わるわけだが、離婚を繰り返し相手の財産をふんだくってきたマリリンと、離婚訴訟によって儲けてきたマイルズは、他人をピエロと笑っていたつもりで結局二人とも恋愛に踊らされているピエロになってしまっている

 だが、この映画はそんな二人を笑うでもなく、「踊る阿呆に見る阿呆~」というか、恋愛なんて愚かなものなんだから、婚前契約だとか結婚という形式に血眼になって本質を忘れるよりは、愚かになって恋愛したらいいじゃないかということを伝えているのだと思う


 そんな人間の憎めない愚かさを、憎めない愚かな人間を描くことに関して秀でたコーエン兄弟が描いているのだからこれほど的確な人選はないと思う

 ストーリー的に派手さもないし、ユーモアも自分のストライクゾーンではないのだが、上に書いたテーマをよく描いているなと思う

 じょーじ・くるーにーもきゃさりん・ぜた=じょーんずも役に上手くはまっている



 さて、IMDbによれば

The suits worn in this film by George Clooney were modeled almost exactly on the suit worn by Cary Grant in Indiscreet (1958).

 じょーじ・くるーにーが着ているスーツは、『無分別』でけーりー・ぐらんとが着ていたスーツをモデルにしている

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Marilyn's line, "Dismiss your vows, your feigned tears, your flattery / for where a heart is hard they make no battery" is from Shakespeare's poem, Venus and Adonis.

 マリリンの「Dismiss your vows, your feigned tears, your flattery / for where a heart is hard they make no battery」というセリフはシェークスピアの「ヴィーナスとアドニス」からの引用

Miles's line, "Whoever loved that loved not at first sight" is from Christopher Marlowe's poem "Hero and Leander".

 マイルズの「Whoever loved that loved not at first sight」というセリフはクリストファー・マーロウの「ヒーローとリアンダー」からの引用(注:Yahoo!知恵袋を見ると、上のセリフと少なからぬ因縁があるみたいだ)

Miles's line "The fault, dear Brutus, is not in our stars but in ourselves" is from Shakespeare's play Julius Caesar.

 マイルズの「The fault, dear Brutus, is not in our stars but in ourselves」というセリフはシェークスピアの「ジュリアス・シーザー」からの引用

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Billy Bob Thornton speaks very fast in this movie because his character in The Man Who Wasn't There (2001) speaks very slowly. They did the same thing with Steve Buscemi in The Big Lebowski (1998) and Fargo (1996)

 びりー・ぼぶ・そーんとんは早口で喋っているが、これは『バーバー』で出演した際にはゆっくり喋ったからで、同様のことをすてぃーぶ・ぶしぇみは『ビッグ・リボウスキ』と『ファーゴ』でやっている

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The book that Marilyn is reading is "Into Thin Air" by Jon Krakauer, a book about climbing Mount Everest.

 マリリンが読んでいるのは、エベレスト登山を描いたジョン・クラカワーの「空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか」(注:作中でマイルズがマリリンが金目当てで結婚することをエベレスト登山に例えている)

When Weezy Joe shoots himself, the glass behind him has a hole in the shape of a heart where the bullet went through.

 殺し屋のジョーが自らを打ち抜いた際に、その銃弾がガラスに開けた穴がハート型になっている

Catherine Zeta-Jones' way of acting in this movie was modeled upon Katharine Hepburn's romantic roles.

 きゃさりん・ぜた=じょーんずの本作での演技はきゃさりん・へっぷばーんを手本にしている