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2009-04-2220090422

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あの日の指輪を待つきみへ [DVD]
松竹 (2008-12-20)
売り上げランキング: 8188

 難点はあるがかなりいい映画

 以下ネタバレ含む




 序盤までは何も知らない若い世代が無邪気な年長者達の古傷を疼かせるような展開が続く

 

 アメリカのミシガン州ブラナガンでは夫のチャックが亡くなったがあまり悲しそうではないエセル・アン(しゃーりー・まくれーん)は他のことを思い出して悲しそうであり、娘のマリー(ねーヴ・きゃんべる)や親友のジャック(くりすとふぁー・ぷらまー)に厳しく当たってしまう

 一方、アイルランドのベルファストではジミー(まーてぃん・まっきゃん)がクィンラン(ぴーと・ぽするすうぇいと)の真似をして丘を掘っていたところ、第二次世界大戦中のものと思われる指輪を見つける

 ジミーはその指輪を持ち主の元に返そうとし、政府の機関などに地道に問い合わせてその指輪がエセル・アンのものであると知る


 この時点で、個人的にはエセル・アンも過去を振り返りたくなさそうだし、過去の経緯を思い出すだけで全てを忘れ去るような展開になるんだと思い込んでいた

 しかし、それとは正反対に年長者達は積極的に過去を追っていく


 ひょんなことからIRAと警察に目を付けられてしまったジミーは身を隠す意味合いでエセル・アンの元に行くが、そこでエセル・アンはマリーに指輪はテディというエセル・アンが結婚しようと思っていた相手であることを明かす

 それを知ったマリーは母が自分やマリーの父であるチャックに対して何となくよそよそしかった理由を悟りショックを受ける

 その後エセル・アンはジミーと共にテディが飛行機が墜落したために死んだ場所に行く

 そして、実は若い頃からエセル・アンに思いを寄せていたジャックはエセル・アンを追ってベルファストに行くが、ほぼ同じ頃にジミーの家の近くでテロによる爆発が起きる

 ベルファストでのテロは、一回目の爆発の後で必ず二回目の爆発が連続して起こるのだが、エセル・アンはまるでテディの後を追うようにテロの現場で次の爆発を待っていた

 それを止めるために、テディが死んだ墜落現場に居合わせたクィンランがテディの遺言をエセル・アンに注げたことからエセル・アンは前向きに生きようとテロの現場を離れる



 エセル・アンはテディとの過去を引き摺っているようで、実はテディの死を受け入れられなかった

 また、ジャックもテディに(恐らくは遊び人で不真面目だという理由で)エセル・アンの相手には不足であると思われていたことが尾を引きずりエセル・アンに思いを伝えられなかった


 そんな二人が過去と決別をし前向きになるという実は骨格はシンプルなストーリーなのだがそれを面白いストーリーで肉付けしているのが面白い

 戦争を題材にした純愛物の中では、下手したら今まで見た中で一番面白かったのではないかと思う

 ただ単純に二人の人間が愛し合ったというだけの甘いラブストーリーではなくて、自分の気持ちに嘘をついてきたというほろ苦さもあるし、無邪気な若者達が年長者達の過去に蓋をしようとするのを意図せずに止めてしまうというはらはらとするような(しかし、ジミー役のまーてぃん・まっきゃんの演技が爽やか過ぎてそれが気にならないが)展開もあるし、決して退屈しない

 しゃーりー・まくれーんのちょっと冷めたような熟女の役というのもよく見るのだがぴったりとはまっている



 難があるとすればちょっと演出がどうかなというのがあるところ

 かなり丁寧な作りで作った人が真面目なんだろうなということが伝わってくるが、省略できるところは省略していなかったり、省略しない方がいいところを省略していたりしてバランスが悪いところが目立つ


 アイルランドの地下壕の話とかは正直いらなかったなと思うし、上映時間を1時間半ぐらいに抑えていたらもっと良くなっていたと思う

 まぁ、エピソードが多い割りによくまとまっているしいい映画には変わりない

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