拡散していけど、とりもなおさず RSSフィード

2009-04-0720090407

[]スワロウテイル スワロウテイル - 拡散していけど、とりもなおさず を含むブックマーク はてなブックマーク - スワロウテイル - 拡散していけど、とりもなおさず スワロウテイル - 拡散していけど、とりもなおさず のブックマークコメント

スワロウテイル [DVD]
スワロウテイル [DVD]
posted with amazlet at 09.04.18
ポニーキャニオン (2000-11-15)
売り上げランキング: 19525

 いいところはあるがあまり面白くない

 題名は「あげはちょう」の意味で、グリコ(ちゃら)の胸に入ったタトゥーなど作中で関連したものが出てくる

 以下ネタバレ含む




 中国語、英語、日本語が一人ひとりのキャラクターの中でも入り乱れることに象徴される猥雑な雰囲気作りは奏功しているし、見る前まではちゃらを主演に迎えたのは話題づくりだと思っていたのだが決してそうではなくて、グリコというキャラクターにちゃらが必要だったのだと感心させられた

 また、いわいしゅんじというとシーン間の区切りをあえて曖昧にして、どこからがシーンの始まりか終わりかというのをわかりにくくしているイメージがあるのだが、本作ではそれをあまりやっていなくてストーリーが捉えやすくなっている


 しかし、どうもストーリーが面白くない

 全てのキャラクターに見せ所を作ろうとして肝心なところを描ききれていないと思う

 リョウ・リャンキ(えぐちようすけ)とグリコが実の兄妹であるという設定をこれでもかと観客に説明しておきながら、それがストーリーの中で上手く機能していない

 そこだけ見ればあえて陳腐な人情物を避けたのだと思えなくもないが、最初にグリコがアゲハ(いとうあゆみ)を引き取ったのから始まりこれでもかとベタな人情物をやっているわけだし、そういうことを考えると設定を上手く使いきれなかったのだろうなと思う



 テーマは見ている途中ずっと考えていたのだけれどよくわからなかった


 もしアゲハが主人公であれば、イノセンスの再獲得とその喪失と思える

 アゲハは雑多な街である円都で生まれ、予めイノセンスを喪失した存在である

 しかしグリコに面倒を見られることで子供らしさ、純真であることをある意味許される

 だが、グリコが自分の元を離れヒオ・フェイホン(みかみひろし)がそれと引き換えに金を手にするのを見て傷つき、大人になろうとする

 胸にはグリコと同じアゲハのタトゥーを入れ(アゲハのタトゥーは自由や自由を手にしたいという願望を意味しているのだと思う)、大人の象徴である金を偽札を作ることで手に入れる

 

 その末にアゲハがしたことによって何かが起きれば納得できるのだがアゲハが引き起こしたことによって影響を受けたのはフェイホンぐらいなのでどうも納得いかない

 単純に日本とそこにやって来るアジアからの出稼ぎ労働者と捉えたり、東京とそこに集まってくる地方出身者と捉えてみたりしたのだがどうやっても納得いかなかった

 自分が理解できないからといって意味がないものだと思いたくはないのだが、どうもテーマが存在しないように思えてならない

トラックバック - http://moppara.g.hatena.ne.jp/moppara/20090407